秘密のベールに包まれた「弁護士料金」の世界〜企業法務部員のリアルな実感〜

こんにちは。今回は、「秘密の弁護士料金」のお話を少しだけ——企業法務の世界の”あるある”を交えて綴ってみたいと思います。

🔍弁護士選定は数年に一度の一大イベント

当社では、数年に一度、弁護士事務所の見直しや選定作業を行っています。もちろん「弁護士」とはいえ、他の外部ベンダーと同様に 見積書を取得し、比較検討するプロセスが必要です。参考リンク:関連記事(ページ下部)

💼見積書に現れる”個性”いろいろ

驚くべきは、事務所ごとに料金体系がまったく違うこと

パターン①:パッケージ型
  • 「月○時間までで○万円、それを超えると割引単価でタイムチャージ」といった形。
  • ある種”顧問割引”のような位置づけ。
パターン②:タイムチャージ型(先生ごと)
  • A先生:1時間○○,000円
  • B先生:1時間○○,000円
  • 担当する先生ごとに単価が異なるパターンです。関連:関連記事(ページ下部)

⚠️複数の弁護士が”並走”する世界

ここで注意が必要なのがこの点。1案件に対して 複数の弁護士が同時に関与する ケースも多く、

A先生 × 4.0h
B先生 × 8.5h
C先生(アソシエイト)× 13.0h

と積み上がっていくと、1日で数十万円という請求も珍しくありません。正直、一般の個人や中小企業では依頼が難しい価格帯になることも。

請求書の明細は必ず確認しましょう(若手多投入による時間積算などがないか)。請求明細チェックの参考記事:関連記事(ページ下部)

🧠頼れる頭脳に、相応の対価を

もちろん、法律のプロフェッショナルとして

  • 的確なリスク判断
  • 条文のニュアンスを読み解く技術
  • 事業側に寄り添った柔軟な提案

をしていただいており、「払う価値はある」と常々感じています。“知のサブスク”とも言える存在ですね。

✍️まとめ:料金体系の確認は抜かりなく

弁護士選定にあたっては、「有名かどうか」「名前を知っているか」だけでなく、

  • 料金体系のわかりやすさ
  • 案件対応の体制(主担当とサポートのバランス)
  • 過去の対応品質

など、複合的な視点での比較が欠かせないと感じています。特に、タイムチャージ制の事務所では”誰が何時間対応するのか”の透明性が重要です。

🧩最後に:ちょっとした裏話

「うちの案件、思ったより請求高いな」と思って確認したら、実は若手の先生が大量に時間を積んでいたなんてことも…。

請求書の”明細欄”、しっかり見ていますか? 😉

本記事は執筆者の経験に基づくもので、実際の契約や委託に際しては個別の事情に応じて専門家へ必ずご相談ください。