"> " > " > <title>弁護士に向く人、法務部員に向く人|企業法務キャリアの分かれ道|Legal GPT
法務部員のつぶやき

弁護士に向く人、法務部員に向く人

弁護士に向く人、法務部員に向く人

弁護士に向く人、法務部員に向く人

こんにちは。企業法務歴10年以上、これまで数十人の弁護士の方々と仕事をご一緒するなかで、いつも感じることがあります。

それは── 弁護士という職業には、「性格的な適性」が強く問われるということ。

私自身、一時期は「弁護士になれたらいいな」と思っていた時期がありました。でも実際に間近で弁護士の仕事ぶりを見る中で、「これは自分には向いていないかもしれない」と感じる瞬間が何度もあったのです。

弁護士の「超・専門職的」すごさ

弁護士のすごさは、一言でいえば「プロフェッショナルの極み」です。

例えば訴訟案件。こちらが提示した「10の事実」を、100の主張にまで膨らませてくれる論理展開。もう、特殊能力のようなものです。

そして彼らは、決して手を抜きません。こちらが「80点くらいで十分ですよ」と言っても、黙々と120点を出してくる。「徹底的にやり切る」姿勢に、法務部員として何度も感服させられました。

また、いい意味で空気を読まない。社内の人間関係や”空気感”に流されることなく、法的正義を全うする態度。これは企業内ではなかなか貫きにくいものです。

法務部員に求められる「現実感と柔軟性」

一方で、法務部員に向いているのは少し違うタイプの人材です。

  • 社内調整が得意で、各部署との橋渡しができる
  • 落としどころを見極める「現実感覚」がある
  • 時に8割で良しとする「割り切り力」がある
  • スピードと正確性のバランス感覚がある

「完璧な正解」よりも、「現場が動ける回答」を出すことが大事な場面が多いのが、法務部の現実です。

弁護士を目指す法務部員の方へ

近年は、企業法務から司法試験を目指す方も増えています。これは本当に素晴らしい流れです。

ただその中で、「勉強さえすれば弁護士になれる」と思いすぎるのも少し危ういと感じています。

弁護士に求められるのは、論理的思考力や知識量だけではなく、圧倒的な粘り強さ・徹底力・そして時に空気を読まずにでも主張する精神的タフさ。

逆に言えば、それが性格的に合わない方が法務部で活躍することは、まったく恥でも敗北でもありません。法務部には、法務部ならではのプロフェッショナリズムがあると、私は思っています。

最後に:違いを知ることが、進路の第一歩

法務部と弁護士、どちらが上でも下でもありません。ただ、求められる能力や性格の「質」が違うというだけです。

もし、あなたが今キャリアの岐路に立っているなら── 「自分はどちらに向いているか?」を見つめ直すことで、今後の方向性がグッと明確になるかもしれません。

私自身は、法務部の仕事を通じて弁護士の凄みを知り、そして自分の適性を確認することができました。そんな経験が、誰かのキャリアの参考になれば幸いです。

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