契約実務

【要ブックマーク】契約交渉・返信コメント集(大全)― 一人法務が「角を立てずに」修正を通すための実務フレーズ(条項別テンプレ)

LEGAL GPT / 契約実務

【決定版】契約交渉・返信コメント集(大全)
― 一人法務が「角を立てずに」修正を通すための実務フレーズ

契約書の修正案より神経を削るのは「何て返すか」。本ページは、立場別(🗡️甲=発注者/🛡️乙=受注者)に、角を立てずに“通す”返信フレーズを整理した実務カタログです。

最終版 目次

各項目をクリックすると該当条項へジャンプします(スマホでもOK)。

1損害賠償(Damages)上限・範囲(直接/間接) 2知的財産(IP)帰属/許諾・Background IP 3再委託(Subcontracting)承諾/通知・委託先管理 4法律カードの出し方“違法”と言わずに牽制 5枕詞・結び(万能)クッション+前向き締め 6秘密保持(NDA)定義・存続期間・除外 7個人情報/データ(Data)監査・事故報告・再委託 8表明保証(R&W)知り得る範囲・補償とセット 9競業避止/専属(Non-Compete)期間・対象の限定 10支払条件(Payment)検収・サイト・適正化 11終了後の取扱い(Post)返却/消去・バックアップ例外 12管轄/紛争解決(Jurisdiction)合意管轄・中立地 13仕様/変更管理(Scope/CR)追加・納期・軽微変更 14検収(Acceptance)期限・みなし・不合格理由 15契約不適合/保証(Warranty)範囲・救済の優先順位 16SLA/クレジット(SaaS)稼働率・唯一の救済 17監査/委託先管理(Supply)頻度・費用・合理的範囲 18譲渡禁止(Assignment)例外(グループ/再編) 19不可抗力/BCP(FM)免責+通知+解除 20反社(ASF)必須条項・表現調整 21保険/補償(Insurance/Indemnity)上限・故意重過失 22準拠法/制裁/輸出管理(Compliance)合理的努力・知り得る範囲 23下請法/フリーランス法カード角を立てずに示す 24解除/中途解約(Termination)予告・最低期間・解約金

症状別 索引(最短ルート)

追加作業と言われた 13. 仕様・スコープ/変更管理
検収が終わらず支払われない 14. 検収・受領
SLAが弱い / 救済が弱い 16. SLA/サービス品質
契約を譲渡したい/されたくない 18. 譲渡禁止・地位移転
法令カードを匂わせたい 23. 下請法/フリーランス法(角を立てない版)
「いつでも解約」になっている 24. 解除・中途解約

使い方:①相手の主張を選ぶ → ②そのままコピペ → ③必要なら「当社規程」「運用」など社内事情を一言足す。

相手の修正案を貼るだけで、「返し」を自動生成したい方へ

条文を貼り付けるだけで、交渉コメント(甲/乙)を全10STEPで組み立てる「契約書AIレビュー」プロンプト集に誘導します。

1. 損害賠償条項(Damages)

論点:上限(キャップ) 論点:範囲(直接/間接・逸失利益) コツ:「金額」と「範囲」を分ける
相手の主張:「賠償上限を入れたい」🗡️ 甲(発注者)

「本業務の性質上、万一の事故の際の社会的影響が甚大であるため、現時点での賠償制限の設定は社内承認を得るのが困難な状況です。まずは貴社の責任範囲を明確化する方向で検討させてください。」

相手の主張:「上限なしで責任を負え」🛡️ 乙(受注者)

「本件の委託料とのバランスを鑑み、当社のリスク管理規程に基づき、賠償額の上限を『過去12ヶ月間の対価相当額』とさせていただけますと幸いです。」

相手の主張:「範囲を直接損害に限定したい」🗡️ 甲(発注者)

「逸失利益や間接損害を除外されますと、当社が被る実損害を十分に補填できないおそれがあるため、元の記載を維持いただけますでしょうか。」

相手の主張:「逸失利益も含めて賠償しろ」🛡️ 乙(受注者)

「予見可能性の範囲を超えるリスクを避けるため、賠償範囲を『直接かつ通常の損害』に整理させていただきたく存じます。これにより、予見可能なリスクに基づいた適正な価格維持が可能となります。」

✅ 落とし所(70点ライン)
賠償上限:過去12ヶ月の対価相当額/範囲:間接損害・逸失利益は原則除外
※個別リスク(人身・個人情報・重大障害等)が大きい案件では、例外(上限の別枠・除外の解除)を分けて設計するとa/B案にすると通りやすい。

2. 知的財産権(IP)

論点:権利帰属(譲渡/留保) 論点:利用許諾(範囲/独占性) 論点:Background IP
相手の主張:「権利は譲渡せず利用許諾にしたい」🗡️ 甲

「将来的な二次利用やグループ会社での展開、さらには改変の可能性を想定しているため、権利は当社へ集約いただく形での合意を必須としております。」

相手の主張:「成果物の権利を全部よこせ」🛡️ 乙

「本成果物には当社が従前より保有する汎用的なプログラム(Background IP)が含まれるため、これらを除外した上で、成果物の著作権を譲渡する整理をお願いしたく存じます。」

✅ 落とし所(70点ライン)
新規開発部分:譲渡/Background IP:許諾(独占or非独占で調整)
実務では「利用目的・範囲・再許諾可否」を詰めるほど揉めにくい(帰属一本勝負にしない)。

3. 再委託(Subcontracting)

論点:承諾(書面)or 通知 論点:委託先管理・秘密保持 観点:情報漏洩・サプライチェーン
相手の主張:「再委託は事後報告(または自由)でいい」🗡️ 甲

「委託先管理責任の観点および、当社セキュリティポリシー上、再委託先の事前把握と書面承諾は必須の条件となっております。」

相手の主張:「再委託は事前承諾が必要」🛡️ 乙

「開発スピードを維持し、最適なリソースを適宜投入するため、当社の責任において選定した再委託先については『事前通知』にてご了承いただけますでしょうか。」

✅ 落とし所(70点ライン)
事前通知+合理的期間内の異議がない場合は承諾とみなす/再委託先リストの年次(または随時)共有
「丸投げ懸念」を潰すと通りやすい(再委託先にも同等義務、事故時の窓口は元請)。

4. 【法的武器】角を立てずに「法律」を持ち出す方法

「あなたが悪い」ではなく「法令・規程・監査」を理由にして“構造のせい”にします。

下請法・フリーランス法を意識させる(乙)🛡️ 乙

「昨今のコンプライアンスの観点から、下請法(またはフリーランス法)の趣旨に照らし、法令上の評価が論点となり得るため、誤解が生じない条文整理をご相談させてください。」

社内規程を盾にする(共通)共通

「私個人としては理解できるのですが、当社の法務コンプライアンス規程上、この一線を超える契約締結が認められておらず、ご相談させていただきました。」

💡 ポイント
「抵触」「違法」は避け、「評価が論点」「誤解が生じないよう」に留めると角が立ちません。

5. 【付録】交渉をスムーズにする「枕詞」と「結び」

クッション言葉(冒頭)共通

「貴社のご事情も重々承知しており、大変心苦しいのですが…」

「実務上の運用を考慮し、より明確な表現に整えさせていただきました。」

前向きな結び(最後)共通

「本プロジェクトを早期に開始するためにも、双方にとって公平な着地点を見出せれば幸いです。」

「本件以外については貴社案に同意しております。本点のみ、再考いただけますでしょうか。」

6. 秘密保持条項(Confidentiality)

相手の主張:「書面で“秘密”明示したものだけ」🗡️ 甲

「本プロジェクトでは口頭やデモンストレーションによる情報開示も想定されるため、媒体を問わず、関連する一切の情報を秘密情報として扱う包括的な定義をお願いしております。」

相手の主張:「全て秘密扱いにしろ」🛡️ 乙

「過大な管理責任を避けるため、開示時点で公知の情報や、当社が独自に開発した情報については、明確に除外対象とする整理をご提案します。」

相手の主張:「存続期間は1年」🗡️ 甲

「開示情報の性質上、契約終了後も長期にわたり競争力に直結する内容が含まれるため、存続期間を◯年(あるいは無期限)に設定させていただきたく存じます。」

相手の主張:「無期限にしろ」🛡️ 乙

「管理実務上の負担および情報の陳腐化サイクルを鑑み、義務の存続期間は契約終了後◯年とするのが、業界水準に照らしても妥当と考えております。」

✅ 落とし所(70点ライン)
存続期間:3〜5年/除外:公知・独自開発を明記

7. 個人情報・データ取扱条項(Data Protection)

相手の主張:「監査は受けたくない」🗡️ 甲

「委託元としての監督責任を果たすため、必要に応じて貴社の安全管理措置を確認させていただくための規定(監査権)の維持をお願いしております。」

相手の主張:「いつでも監査させろ」🛡️ 乙

「通常業務への支障およびセキュリティ確保の観点から、監査の実施は『事前に協議の上、合理的な範囲内』で行う形に調整いただけますでしょうか。」

相手の主張:「再委託先の責任は負わない」🗡️ 甲

「個人データ流出のリスクを最小化するため、再委託先が原因の事故であっても、まずは貴社が窓口として責任を負っていただく整理を希望します。」

相手の主張:「全インシデントを即時報告しろ」🛡️ 乙

「全ての軽微な事案を報告対象とすると実務が停滞するため、報告対象を『個人の権利利益を害するおそれがあるもの』に限定した整理をご提案します。」

✅ 落とし所(70点ライン)
監査:年1回・事前協議・営業時間内/報告:漏えい等の重大事案に限定

8. 表明保証(Representations & Warranties)

相手の主張:「知り得る範囲に限定したい」🗡️ 甲

「成果物の利用により第三者から権利侵害の訴えを受けるリスクを回避するため、権利関係のクリーンさについては貴社に表明保証をお願いしております。」

相手の主張:「第三者非侵害を保証しろ」🛡️ 乙

「当社が客観的に把握できない事項まで保証することは困難なため、本条項は『当社が合理的に知り得る範囲において』という限定詞を付与させていただきたく存じます。」

✅ 落とし所(70点ライン)
「知り得る範囲」の限定詞を付与/違反時の補償条項とセットで調整

9. 競業避止・専属(Non-Compete / Exclusivity)

相手の主張:「競業避止は入れたくない」🗡️ 甲

「本業務で提供する戦略的知見が競合他社に流出することを防ぐため、本期間中、特定の競合企業への関与を制限させていただく形での合意をお願いしております。」

相手の主張:「専属で当社だけに対応しろ」🛡️ 乙

「当社は複数のクライアントに対し汎用的なサービスを提供しており、特定の専属性を課されると事業継続が困難となります。本条項は削除いただくか、対象を極めて限定的な範囲に絞らせてください。」

✅ 落とし所(70点ライン)
競業避止:契約期間中のみ/対象:直接競合する特定企業(または業務類型)に限定

10. 支払条件・報酬(Payment)

相手の主張:「納品と同時に支払ってほしい」🗡️ 甲

「当社の会計規程および内部統制上、成果物の検収完了を支払義務発生の条件とさせていただく必要がございます。」

相手の主張:「検収後90日払い」🛡️ 乙

「コンプライアンスの観点から、受領後の支払期限が過度に長期化しないよう、支払期日の再整理をご相談させてください。一般的には『受領から60日以内』を一つの目安として運用されることが多い認識です。」

✅ 落とし所(70点ライン)
目安:検収/受領から60日以内/運用:月末締め翌月末払い(※案件類型・法適用で調整)
フリーランス法は「給付の受領日から60日以内」が軸になるため、条文設計では起算点を曖昧にしない(請求書提出日基準などは注意)。

11. 契約終了後の取扱い(Post-Termination)

相手の主張:「データは保持したい」🗡️ 甲

「情報漏洩リスクを根絶するため、契約終了後速やかに当社の預託データを返却、または貴社責任において復元不能な形で消去いただく旨を明記したく存じます。」

相手の主張:「全データを即時消去しろ」🛡️ 乙

「法令上の保存義務がある文書や、システムのバックアップに含まれるデータについては、物理的に即時消去が困難なため、消去義務の例外として認容いただけますでしょうか(もちろん秘密保持義務は継続します)。」

✅ 落とし所(70点ライン)
30日以内に消去/ただし法令保存・バックアップは例外(秘密保持は継続)

12. 管轄裁判所・紛争解決(Jurisdiction)

相手の主張:「被告地主義でいい」🗡️ 甲

「紛争が生じた際、速やかに出廷・対応できる体制を整えるため、当社本店所在地を管轄する裁判所を専属的合意管轄とさせていただいております。」

相手の主張:「遠方の裁判所にしたい」🛡️ 乙

「遠方での訴訟対応は当社のような規模の企業にとって著しい負担となります。公平性の観点から、法定管轄に委ねるか、あるいは東京地方裁判所を合意管轄とする形をご検討いただけますでしょうか。」

✅ 落とし所(70点ライン)
東京地裁(中立地)/または相互主義(原告は被告の本店所在地)

13. 仕様・スコープ/変更管理(Scope / Change Request)

相手の主張:「それは追加費用です」🗡️ 甲

「本件は当初想定した業務範囲内の調整と理解しています。念のため、仕様と成果物の定義を条文上明確化し、追加となる条件を合意ベースに整理させてください。」

「後日の認識齟齬を避けるため、仕様変更は書面(メール可)で合意し、費用・納期への影響を明確化する手続を設けたいと考えています。」

相手の主張:「このくらい当然やって」🛡️ 乙

「認識齟齬防止のため、成果物・作業範囲・前提条件を別紙で定義し、別紙外の要望は変更手続(追加見積・納期調整)対象とする整理をご提案します。」

「軽微の定義が曖昧だと運用上の負担が大きいため、軽微変更の範囲を具体化するか、変更は原則有償・協議とする形に調整いただけますでしょうか。」

✅ 落とし所(70点ライン)
変更管理:書面合意/軽微:工数◯時間以内など具体化

14. 検収・受領(Acceptance)

相手の主張:「検収期限を設けたい」🗡️ 甲

「品質確保のため、検収基準(要件・テスト項目)を明確化し、検収完了を支払条件とする整理を維持したいと考えています。」

「業務進行の確実性のため、検収結果の通知期限を設け、期限内に不具合指摘がない場合は検収完了とみなす運用をご相談させてください。」

相手の主張:「検収はいつでも」🛡️ 乙

「検収が長期化すると支払遅延につながるため、検収期間を◯営業日とし、期限内に具体的な不適合指摘がない場合は検収完了とみなす整理をご提案します。」

「当社の会計監査上、売上計上時期を確定させる必要があるため、◯日以内のご回答がない場合は検収完了とみなす運用をお願いしております。」

「不合格の判断が恣意的にならないよう、指摘は要件との紐付けを前提とし、再検収の手順を明確化したいと考えます。」

✅ 落とし所(70点ライン)
検収期間:10〜14営業日/みなし検収:あり/不合格:仕様不適合に限定

15. 契約不適合・保証(Warranty / Non-conformity)

相手の主張:「保証期間は3ヶ月」🗡️ 甲

「成果物の品質担保のため、検収後一定期間の不具合は受注者の費用負担で修補いただく整理をお願いしたいと考えています。」

「同種不具合の再発防止の観点から、修補だけでなく原因分析と再発防止策の提示も含めた対応をご相談させてください。」

相手の主張:「1年間は無償で直せ」🛡️ 乙

「保証は合意仕様への適合に限定し、環境要因・第三者ソフト・発注者提供物に起因する不具合は対象外とする整理をご提案します。」

「責任の限定として、まずは修補(再提供)を優先し、それでも是正できない場合に限り対価の減額等を検討する段階設計をご提案します。」

✅ 落とし所(70点ライン)
保証:6ヶ月〜1年/対象:仕様不適合に限定/救済:修補→減額

16. SLA/サービス品質(SaaS・運用)とサービスクレジット

相手の主張:「SLAは努力目標」🗡️ 甲

「業務影響が大きいため、月間稼働率や障害対応時間(一次応答・復旧目標)をSLAとして明確化したいと考えています。」

「クレジットは最低限の補填に留まるため、重大な障害等については別途損害賠償の枠組みも担保したいと考えます。」

相手の主張:「SLA未達なら損害賠償」🛡️ 乙

「SLA未達時の救済はサービスクレジットに限定し、これを唯一の救済(sole and exclusive remedy)とする整理をご提案します。」

「提供価格を抑えるため、本SLAは努力目標とし、未達時の損害賠償義務は免責とする整理をご検討いただけますでしょうか。保証が必要な場合は、別途プレミアムプランのご提案となります。」

「計画メンテナンス、発注者側環境、第三者回線、不可抗力等は稼働率算定から除外する整理をお願いしたく存じます。」

✅ 落とし所(70点ライン)
稼働率:99.5%(計画メンテ除外)/救済:クレジット(月額10〜30%上限)/賠償:故意・重過失のみ

17. 再委託・委託先管理(サプライチェーン)/監査

相手の主張:「再委託先の情報は出せない」🗡️ 甲

「委託先管理の観点から、再委託先の選定基準、秘密保持・安全管理措置、事故時報告の枠組みを明確化したいと考えています。」

「委託元としての監督責任を果たすため、合理的範囲での監査・資料提出の規定を維持させてください。」

相手の主張:「いつでも監査できる」🛡️ 乙

「事業運営への影響を踏まえ、監査は事前協議の上、合理的範囲(年◯回・営業時間内・秘密保持前提)で行う形に調整いただけますでしょうか。」

✅ 落とし所(70点ライン)
監査:年1回・事前30日通知・営業時間内/費用:監査実施側負担

18. 譲渡禁止・地位移転(Assignment)

相手の主張:「グループ内移転は自由に」🗡️ 甲

「品質・信用管理の観点から、契約上の地位や債権譲渡は事前書面承諾を必須としたいと考えています。」

相手の主張:「譲渡は一切禁止」🛡️ 乙

「組織再編等の可能性に備え、当社グループ内の地位移転や包括承継は承諾不要(または事前通知)とする例外をご検討いただけますでしょうか。」

✅ 落とし所(70点ライン)
原則:承諾必要/例外:グループ内移転・事業承継は事前通知で可

19. 不可抗力(Force Majeure)/BCP

相手の主張:「不可抗力なら一切責任なし」🗡️ 甲

「不可抗力発生時の影響を最小化するため、速やかな通知、状況報告、復旧見込み、代替手段の検討を義務として明確化したいと考えています。」

相手の主張:「不可抗力でも義務は履行しろ」🛡️ 乙

「当事者の合理的支配を超える事由による不履行は免責とし、損害賠償・違約金の対象外とする整理をご提案します。」

✅ 落とし所(70点ライン)
不可抗力:免責/ただし通知義務一定期間継続で解除権

20. 反社会的勢力排除(Anti-social forces)

相手の主張:「反社条項は過剰」🗡️ 甲

「当社のコンプライアンス上、反社会的勢力排除条項は削除不可の必須条項となります。形式面の調整は可能ですので、条項自体は維持させてください。」

相手の主張:「調査義務まで負え」🛡️ 乙

「趣旨には賛同します。実務負担を踏まえ、表現は一般的なモデル条項水準に整える形をご相談できればと思います。」

✅ 落とし所(70点ライン)
条項:維持/表現:モデル条項水準に整理

21. 保険(PL/賠償責任保険)/補償(Indemnity)

相手の主張:「保険加入義務は入れたくない」🗡️ 甲

「万一の事故対応力を確保するため、賠償責任保険への加入(または同等の補償)を契約条件として明記させてください。」

「第三者からの請求対応の実務を明確化するため、通知・防御・和解権限等を含む補償条項を設けたいと考えています。」

相手の主張:「第三者請求は全額補償しろ」🛡️ 乙

「補償は受注者の故意または重過失に起因する第三者請求に限定し、逸失利益等は除外する整理をご提案します。」

「保険加入義務を課す場合、補償上限は保険金額の範囲内とする整合的な設計をご検討ください。」

✅ 落とし所(70点ライン)
補償:故意・重過失に限定/上限:保険金額 or 年間対価(大きい方)

22. 準拠法・輸出管理/制裁・コンプラ(Governing law / Compliance)

相手の主張:「コンプラ条項は不要」🗡️ 甲

「当社のコンプライアンス上、輸出管理・制裁規制・贈収賄防止等の遵守条項は必須です。遵守表明と協力義務を明記させてください。」

「契約解釈の安定性のため、準拠法は日本法とする整理をお願いしたく存じます。」

相手の主張:「完全に保証しろ」🛡️ 乙

「遵守の趣旨には賛同しますが、支配外の事項まで保証するのは困難なため、『合理的な努力』『知り得る範囲』での遵守・協力とする形をご提案します。」

✅ 落とし所(70点ライン)
準拠法:日本法/遵守:合理的努力・知り得る範囲

23. 下請法/フリーランス法 “カード”の最終兵器(角を立てない版)

ポイントは「違法」と言わずに、“評価が論点になり得る”で止めること。

支払・減額・買いたたき等の牽制(乙)🛡️ 乙

「昨今のコンプライアンスの観点から、下請法/フリーランス法の趣旨(対価の適正化・支払期限の明確化等)に照らし、誤解が生じない条文整理をご相談させてください。」

「法令上の評価が論点となり得るため、念のため社内コンプライアンス観点で再整理させていただけますでしょうか。」

「コンプラ姿勢」で丸める(甲)🗡️ 甲

「当社としても法令遵守は最優先です。誤解が生じない表現に整える方向で、文言調整案を提示いただければ協議いたします。」

💡 ポイント
法令名を出すだけで相手は身構える。だからこそ「評価が論点」「誤解が生じないよう」で止める。

24. 解除・中途解約(Termination)

「いつでも解約」を放置すると、一方的に切られるリスクが残ります。予告+補償の設計が鍵です。

相手の主張:「中途解約には違約金が必要」🗡️ 甲

「事業環境の変化に柔軟に対応するため、◯日前の書面通知により、理由の如何を問わず契約を終了できる条項を維持させてください。」

「双方のプロジェクト計画を尊重しつつ、当社としては事業撤退等の不測の事態に備え、任意解約条項の維持をお願いしております。」

相手の主張:「いつでも解約できる」🛡️ 乙

「本契約のために人員確保・設備投資を行っているため、中途解約の場合は◯ヶ月前の予告期間、または相当額の補償をお願いしたく存じます。」

「初期投資の回収期間を考慮し、最低契約期間(例:6ヶ月)を設定いただくか、期間内解約の場合は残期間相当額の補償をご検討いただけますでしょうか。」

「当社の逸失利益を最小化するため、発注者都合での中途解約時には、残期間の◯%相当額を解約金としてお支払いいただく整理をご提案します。」

✅ 落とし所(70点ライン)
予告:30〜90日/最低期間 or 解約金(例:残期間の50%)/債務不履行解除は催告後◯日

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