生成AIで業務効率化!社内フロー説明資料を5分で作成

法務部門でも、契約稟議や反社チェック、役員変更など社内手続きの説明資料を短時間で作るニーズが増えています。本稿はChatGPTを使って「たった5分」で社内フロー説明スライドのたたき台を作る実務的な手順と注意点をまとめたものです。プロンプト例・図示のヒント・社内用語の整え方まで実践的に解説します。

🛠ChatGPTに頼むだけ!プロンプト例

例:役員変更時の社内手続きフローを説明する資料を作りたい場合、次のように指示します。

「役員変更が決定したときに、社内で必要な手続きをわかりやすく説明するためのパワポ資料の構成案を作って。総務・法務・会計の観点で。」

この種のプロンプトで得られるアウトラインは、スライドの章立てや説明文まで含めて一気に出力されます。より社内向けに合わせるには「部署名:ファイナンス本部」「登記は外部司法書士担当」等の補足を追加してください。

📄出力内容をそのままパワポに

ChatGPTが返す構成案をテンプレートのスライドにコピペするだけで、見栄えの良い資料が短時間で完成します。タイトル・箇条書き・説明文が揃っているため、デザイン作業はテンプレート適用と図の挿入に集中できます。

  • ステップ1:取締役会・株主総会決議
  • ステップ2:登記手続き(法務)
  • ステップ3:社内人事データの更新(総務)
  • ステップ4:税務署・年金事務所への届出(会計)

参考:プロンプト設計の詳細やチェックリスト化については、実務向けガイドを参照すると整理が早いです。→ 法務で使えるChatGPTプロンプト術(中級)

💡応用:フロー図もAIで作れる?

「この構成でMermaidのフローチャートを作って」と依頼すると、Mermaid記法のコード例を返してくれます。そのままMermaid対応ツールやDraw.io、PowerPointの図機能に流し込むと、視覚的なフロー図が素早く作成できます。

さらにガイドライン(例:どのステップで承認が必要か、外部手続きの担当は誰か)を明示しておくと、図の粒度が実務に即したものになります。

ポイント:社内用語や部署名は調整必須

AIは一般表現を使うため、自社固有の呼称(部署名・承認フロー・外部担当)は必ず差し替えてください。例:「経理部」→「ファイナンス本部」、「登記」→「司法書士担当」など。

また、法律的な表現や責任範囲を含める場合は、最後に法務のチェックを入れてください。AIが出す文言はあくまでたたき台であり、法的正確性は専門家が担保するべきです。

📌まとめ:資料作成は”聞き方”次第

  • ゼロから作らずAIで骨子を出すと圧倒的に速い
  • フロー図もMermaidなどで自動生成可能
  • 社内用語や法的表現は人が最終チェック

ChatGPTを上手に使えば、社内フロー説明資料は「5分でたたき台→数分でデザイン適用」のワークフローにできます。まずは小さな資料から試してみましょう。

免責:本記事は実務上のワークフロー提案です。法的助言ではありません。具体的対応は社内弁護士または外部弁護士にご相談ください。