ChatGPTに“やんごとなきかた向けメール”をチェックしてもらう中年法務の話
法務部という部署は、ある意味「言い切り」が許される場所です。
根拠が明確で、要点さえ押さえていれば、回りくどい前置きやおべっかは不要。社内のやり取りでは、単刀直入に話が進むことも多く、ついその感覚でメールを書いてしまいます。
でも──
相手が「やんごとなきかた」となると話は別です。
社外のお偉いさん、役員、顧問弁護士、あるいは関係省庁。
一語一句に配慮が求められる相手に、ぶっきらぼうな文章はご法度。
いくら内容が正しくても、「失礼なメール」はアウトです。
とりあえず書いて、AIにチェックしてもらう
そんなわけで、私はChatGPTにメールの最終確認をお願いするようになりました。
たとえばこんな感じで:
件名:ご確認のお願い
○○株式会社 法務部の〇〇です。
本件、以下の理由により○○と解釈しております。
・理由①
・理由②
ご認識に相違がないか、ご確認いただけますと幸いです。
書いている本人としては「丁寧に書いたつもり」。
でもChatGPTに見せてみると──
「ご認識に相違がないか、ご確認いただけますと幸いです」→
「ご認識に齟齬がないか、ご教示いただけますと幸いです」とした方が、より丁寧な印象です。
と、的確に“あと一歩の敬語”を拾ってくれます。
他にも、接続詞や段落構成、クッション言葉の入れ忘れまで指摘してくれるのだから、正直ありがたい存在です。
ビジネスメールって、ややこしい。AIはそこもわかってくれる
日本語って、曖昧と敬意のバランスで成り立っているところがありますよね。
とくにビジネスメールはその最たるもので、
「何が言いたいか」よりも「どう伝えるか」の方が重要になる場面もあります。
私はもうそれなりに長くビジネスをしてきた中年世代ですが、
いまだに「こういう言い方で合ってるのか?」と迷うこともあります。
そんなとき、AIに聞ける安心感は大きいです。
ChatGPTは堅すぎず、緩すぎず、ちょうどいい言い回しを提案してくれるんです。
「これで失礼ないかな?」とモヤモヤしたまま送信ボタンを押すより、
一度AIに聞いてみるだけで、不安はかなり減ります。
まとめ:言葉に悩む時間を、AIで減らそう
AIは、雑談の相手になるだけではありません。
「ちょっと聞いてみたいけど、人には聞きづらいこと」にこそ真価を発揮します。
メールの文面もそのひとつ。
ChatGPTに「失礼のない文面か見てほしい」と頼むだけで、
語尾のトーンや語彙の選び方までチェックしてくれます。
今では、私は大事なメールを書くときには必ずAIに一声かけています。
正しい日本語って、案外ありがたい。
中年にも、AIはやさしいです。笑