新人法務がやってはいけない契約審査|赤入れしすぎ・丸呑み・法的助言ごっこ
新人法務が契約審査で迷うのは、ごく自然なことです。どこまで直せばいいのか、何を相手に返せばいいのか、最初は誰もが手探りです。この記事は、その迷いを責めるためのものではありません。
契約書レビューは、赤入れをする作業ではありません。けれど慣れないうちは、不安から赤を入れすぎたり、逆に相手方案をそのまま受け入れてしまったり、条文だけで判断したり、「絶対大丈夫」と断定してしまったりといった失敗が起きがちです。これらは多くの新人が通る道で、先に知っておけば防げるものばかりです。
この記事は、シリーズ「法務部に配属されたら最初に読む実務ノート20選」の第7話です。第3話(契約書レビューの基本)・第6話(案件概要の確認)を踏まえ、契約審査で避けたい対応と、代わりに取るべき進め方を整理します。失敗しやすいポイントを先に押さえておきましょう。
読んだだけで終わると、次の案件でまたゼロから考えることになります。
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契約審査の目的をもう一度整理する
失敗を防ぐには、まず目的を取り違えないことが大切です。契約審査の目的は、契約書を完璧な文章に仕上げることではありません。会社がその取引を進めるにあたり、どのリスクを修正し、どのリスクを受け入れ、どの点を事業判断・上長判断に回すべきかを整理することです。
| 契約審査で目指すこと | 具体的な意味 | 新人法務が意識すべきこと |
|---|---|---|
| 取引内容を理解する | 何を・誰と・いくらで行う取引か | 契約書の外側の情報も集める |
| 自社の立場を確認する | 売主/買主、委託/受託など | 立場で有利・不利が変わる |
| 重要なリスクを見つける | 賠償・解除・知財・情報など | 重要度の高い論点を優先する |
| 修正理由を説明できるようにする | なぜ直すかを言葉にする | 「好み」ではなく根拠で直す |
| 事業部門に確認事項を返す | 法務だけで決められない点 | 確認待ちの点を明示する |
| 上長判断が必要な論点を整理する | 重い論点を切り出す | 抱え込まず相談する |
| 最終版と判断経緯を残す | 締結版・修正理由を保存 | 後からたどれる形にする |
この目的を押さえておくと、「赤入れの量」ではなく「リスク整理・修正理由・会社判断へのつなぎ」が大事だと見えてきます。契約審査の基本的な進め方は第3話を参照してください。
新人法務がやってはいけない契約審査一覧
ここがこの記事の中心です。契約審査で避けたい対応を一覧にしました。どれも「やりがち」なものばかりですが、代わりにやるべきことをセットで知っておけば、落ち着いて対応できます。
| No. | やってはいけない対応 | なぜ危ないか | 代わりにやるべきこと | 関連記事 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | いきなり条文だけを読み始める | 前提を取り違える | 案件概要を先に確認する | 第6話 |
| 2 | 案件概要を確認しない | 重要リスクを見落とす | 目的・金額・相手方を把握 | 第6話 |
| 3 | 自社の立場を確認しない | 有利・不利を取り違える | 売主/買主などを確認 | 第3話 |
| 4 | 赤入れの量で仕事をした気になる | 重要点が埋もれる | 重要度で優先順位をつける | 第17話 |
| 5 | 相手方案をそのまま丸呑みする | 不利な条項を見逃す | 重要条項を点検する | 第13話 |
| 6 | 自社ひな形なら安全だと思い込む | 案件に合わない条項が残る | 取引実態との適合を確認 | 第13話 |
| 7 | 事業部門の希望を確認しない | 意図とずれる | 希望結論を確認する | 第14話 |
| 8 | 社内規程・決裁権限を確認しない | 手続の抜けが生じる | 決裁・締結権限を確認 | 第5話 |
| 9 | 金額・納期・責任範囲を軽く見る | 重いリスクを見落とす | 条件の重みを評価する | 第6話 |
| 10 | 重要条項と表現修正を同列に扱う | 論点の軽重が伝わらない | 重要度を分けて示す | 第17話 |
| 11 | 修正理由を書かない | 後で経緯を再現できない | なぜ直すかを残す | 第16話 |
| 12 | 「法律上NGです」とだけ返す | 次の行動がわからない | 条件・代替案を添える | 第9話 |
| 13 | 「絶対大丈夫」と断定する | 前提が変われば結論も変わる | 前提・範囲を添える | 第17話 |
| 14 | 事業判断事項まで法務で決める | 責任範囲が不明確になる | 判断の種類を切り分ける | 第2話 |
| 15 | 上長確認が必要な案件を一人で処理 | 権限外・誤りのリスク | 重い論点は上長へ相談 | 第5話 |
| 16 | 外部弁護士に丸投げする | 前提整理がなく答えがずれる | 事実と論点を整理して相談 | 第10話 |
| 17 | 相手方との交渉状況を確認しない | 覆せない前提を見落とす | 交渉経緯を確認する | 第6話 |
| 18 | メール・口頭合意・見積書を見ない | 既成事実を見落とす | 関連資料に当たる | 第6話 |
| 19 | 修正履歴・判断経緯を残さない | 再検討・説明に困る | 履歴とコメントを残す | 第16話 |
| 20 | 締結版の管理まで意識しない | 最終版を取り違える | 締結版を一意に管理 | 第16話 |
以下では、このうち特につまずきやすい代表的な失敗を、ひとつずつ掘り下げていきます。
失敗1:赤入れしすぎる
不安から、細かい文言まで大量に赤を入れてしまうことがあります。しかし赤入れが多すぎると、本当に重要な修正点が埋もれてしまいます。相手方との交渉も重くなり、事業部門からも「結局どこが大事なのかわからない」と受け止められがちです。大切なのは、修正を重要度で分けることです。
| 赤入れの種類 | 重要度 | どのように扱うか | コメント例 |
|---|---|---|---|
| 法的に重要な修正 | 高 | 必須修正として明示 | 「賠償上限がなく、上限設定を要望します」 |
| 事業判断に関わる修正 | 高〜中 | 事業部門に判断を返す | 「価格条件は事業判断としてご確認ください」 |
| 自社ルール上必要な修正 | 中 | 社内手続として説明 | 「自社規程上、反社条項が必要です」 |
| 実務との整合修正 | 中 | 運用に合わせて提案 | 「検収手順と整合するよう調整を提案」 |
| 表現の明確化 | 低〜中 | 誤解防止として提案 | 「解釈が分かれるため明確化を提案」 |
| 好みの文言修正 | 低 | 原則控える/任意と明示 | (必要なら「任意の調整」と明記) |
重要リスク・修正推奨・確認事項・表現調整を分けて示すと、相手にも事業部門にも伝わりやすくなります。伝え方の考え方は第17話「リスクの伝え方」を参照してください。
失敗2:相手方案を丸呑みする
赤入れしすぎの逆もあります。相手方が用意した契約案を、何も確認せずそのまま受け入れてしまうケースです。相手方案は相手方に有利に作られていることがあり、すべてが危険というわけではありませんが、無確認で受け入れるのは避けたいところです。特に次の条項は確認しましょう。受け入れる場合でも、なぜ受け入れるのかを記録しておくことが大切です。
| 注意する条項 | 確認する理由 | 丸呑みした場合のリスク | 確認・修正の方向性 |
|---|---|---|---|
| 損害賠償 | 上限・範囲が一方的なことがある | 過大な賠償を負う | 上限・範囲の対等性を確認 |
| 解除 | 一方的な解除権が入りやすい | 不利な解除条件に縛られる | 解除事由の公平性を確認 |
| 責任範囲 | 過度に広い義務が課されうる | 負担が重くなる | 義務の範囲を限定 |
| 知的財産 | 権利帰属が相手方に偏りやすい | 重要な権利を失う | 帰属・利用条件を確認 |
| 秘密保持 | 義務が一方に偏ることがある | 過大な秘密保持義務 | 対象・期間の対等性を確認 |
| 個人情報 | 取扱い・委託条項が不十分なことがある | 情報管理上の不備 | 取扱い条項の有無を確認 |
| 準拠法・管轄 | 遠方・外国に設定されうる | 紛争時の負担増 | 自社に過度に不利でないか確認 |
「自社ひな形なら安全、相手方案は危険」と単純に決めつけることもできません。どちらも取引実態に合っているかが重要です。ひな形を過信しない視点は第13話「契約書ひな形を信用しすぎてはいけない理由」で扱います。
失敗3:案件概要を確認せず条文だけで判断する
契約書の文言は、取引目的・金額・相手方・納期・責任範囲によって意味が変わります。案件概要が曖昧なままレビューすると、重要なリスクを見落としたり、逆に不要な修正をしたりしてしまいます。契約書案だけでなく、見積書・注文書・提案書・メール・稟議資料も確認しましょう。
| 確認不足の内容 | 起きやすい失敗 | 防ぐための確認 | 確認先 |
|---|---|---|---|
| 取引目的 | 的外れな修正をする | 何のための契約かを聞く | 事業部門 |
| 金額・規模 | 決裁・リスク評価を誤る | 金額・取引規模を確認 | 事業部門・稟議資料 |
| 相手方 | 反社・与信を見落とす | 相手方情報を確認 | 事業部門・管理部門 |
| 納期・スケジュール | 守れない条件を見逃す | 履行可能性を確認 | 事業部門 |
| 交渉経緯・既成事実 | 覆せない前提を見落とす | メール・合意を確認 | 事業部門 |
| 過去の同種案件 | 過去と矛盾する対応をする | 過去案件を参照 | 過去案件資料 |
案件概要をなぜ先に確認するのかは、第6話「契約書を見る前に案件概要を確認する理由」で詳しく扱っています。
失敗4:社内規程・決裁権限を確認しない
契約書の内容が法的に問題なさそうでも、社内規程上の承認が必要なことがあります。「法律上できること」と「会社として承認されていること」は別物です。決裁権限・契約締結権限・印章使用権限・予算承認・稟議承認は、それぞれ意味が異なるので混同しないようにしましょう。
| 確認すべき社内ルール | 確認する場面 | 見落とした場合のリスク | 新人法務の対応 |
|---|---|---|---|
| 決裁規程・職務権限規程 | 高額・重要契約 | 権限外の契約が進む | 金額・種類で決裁者を確認 |
| 契約締結権限 | すべての契約 | 無権限締結で効力に影響 | 締結権限者を確認 |
| 印章管理規程 | 押印・電子契約時 | 不適切な締結 | 押印・電子契約手続を確認 |
| 子会社管理規程 | グループ内取引 | 関連当事者手続の不備 | グループ取引のルールを確認 |
| 反社・与信ルール | 新規・継続取引 | 取引可否の前提を欠く | チェック状況を確認 |
社内ルールの全体像は第5話、個別案件での稟議・決裁確認は第15話を参照してください。
失敗5:「法律上NGです」とだけ返す
「NGです」とだけ返すと、事業部門は次に何をすればよいかわかりません。法務は、できない理由だけでなく、条件付きで進められる方法・代替案・追加確認事項を整理して伝えると、相手が動きやすくなります。ただし、違法や重大リスクがある場面では、曖昧にせず明確に止めることも必要です。
| 悪い返し方 | なぜ伝わりにくいか | 改善した返し方 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 「この条項はNGです」 | 理由と次の手が不明 | 「〇〇のリスクがあるため、上限設定を要望します」 | 理由をセットで示す |
| 「できません」 | 代替の道が見えない | 「この形は難しいですが、条件付きなら可能です」 | 代替案を添える |
| 「持ち帰ります」だけ | いつ・何が返るか不明 | 「〇日までに、論点を整理して回答します」 | 期限と範囲を示す |
| あいまいに濁す | 判断できない | 重大リスクは「この点は進められません」と明確に | 止めるべき時は明確に |
回答の組み立て方は第9話「社内向け法務回答メールの書き方」、禁止ではなく条件付き承認で考える発想は第17話で扱います。
失敗6:「絶対大丈夫」と断定する
契約審査では、前提条件が変われば結論も変わることがあります。「絶対大丈夫」「問題ありません」とだけ書くと、法務がすべて保証したかのように受け取られるおそれがあります。確認した範囲・前提条件・未確認事項・事業判断事項を分けて伝えましょう。
| 断定しすぎる表現 | 問題点 | 改善例 | 使い方の注意 |
|---|---|---|---|
| 「絶対大丈夫です」 | 全面保証と誤解される | 「確認した範囲では大きな問題は見当たりません」 | 確認範囲を明示 |
| 「問題ありません」 | 前提が抜ける | 「〇〇を前提とすれば、進められると考えます」 | 前提条件を添える |
| 「必ず違法です」 | 断定が独り歩きする | 「〇〇に抵触するおそれがあり、確認が必要です」 | 重大時は明確に止める |
| 「リスクはありません」 | 未確認点を覆い隠す | 「現時点で未確認の点は次のとおりです」 | 未確認事項を残す |
失敗7:事業判断まで法務で決めてしまう
法務は法的リスクや契約上のリスクを整理しますが、そのリスクを取るかどうかは、事業部門・決裁者・経営の判断に属することがあります。法務がすべての判断を抱え込むと、責任範囲が不明確になり、かえって会社の意思決定を歪めてしまいます。判断の種類を分けて説明しましょう。
| 判断の種類 | 誰が判断することが多いか | 法務が整理すること | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 法務判断 | 法務(上長確認のうえ) | 法的・契約的リスクと修正案 | 法務の範囲を明確にする |
| 事業判断 | 事業部門 | リスクを示し、判断材料を渡す | 法務が代わりに決めない |
| 経営判断 | 経営層・決裁者 | 重要リスクと選択肢を整理 | 判断は経営に委ねる |
| 上長判断 | 上長 | 重い論点を切り出して相談 | 独断で確定させない |
失敗8:上長確認が必要な案件を一人で処理する
契約審査のなかには、新人が単独で結論を出すべきでない案件があります。次のような契約は、自分の中で結論を確定させる前に、必ず上長へ確認しましょう。確認してから進めるのは、会社として誤りのない判断をするための正しい手順です。
| 上長確認が必要な場面 | なぜ確認が必要か | 上長に渡すべき情報 | 準備する資料 |
|---|---|---|---|
| 高額・長期・独占契約 | 影響・拘束が大きい | 案件概要・金額・期間 | 契約書案・稟議状況 |
| 賠償・解除・違約金が重い | 紛争・損失に直結 | 該当条項・想定リスク | 相手方案との差分 |
| 個人情報・秘密情報を多く扱う | 情報管理ミスは信用に直結 | 情報の種類・量・委託 | 取扱い条項 |
| 知財帰属が重要 | 事業の根幹に関わる | 成果物・帰属条項 | 開発体制の情報 |
| コンプライアンス論点 | 法令違反リスク | 論点・関連規程 | チェック結果 |
| 前例なし・反発・トラブル化 | 判断の蓄積がない | 経緯・論点整理 | 交渉状況メモ |
失敗9:修正理由・判断経緯を残さない
契約審査では、どの条項をなぜ修正したかを残すことが重要です。記録がないと、後から同じ論点が出たときに再検討に時間がかかり、トラブル時には「当時どの前提で判断したか」を説明できなくなります。修正履歴・コメント・確認メモ・回答メール・締結版を整理して保存しましょう。
| 残すべき記録 | 残す理由 | 残し方の例 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 修正した条項と理由 | 判断根拠を再現できる | 変更履歴+コメントで「なぜ」を記載 | 一言でも理由を添える |
| 事業部門への確認事項 | 前提確認の経緯を残す | 確認メモに質問と回答を記録 | 回答の有無も残す |
| 上長・弁護士確認の結果 | 誰の判断かを明確化 | 確認日・結論をメモ | 日付と結論をセットで |
| 回答メール | 何を伝えたかを残す | 送信メールを案件フォルダに保存 | 結論と条件を含める |
| 締結版 | 最終版を特定する | 版番号・日付を付けて保存 | 締結版を一意に管理 |
記録・証跡管理の基本は、第16話「契約書の保管・証跡管理で最初に決めること」で扱います。
契約審査でやってはいけない対応を防ぐ基本フロー
ここまでの失敗は、次の流れを守ることでまとめて防げます。慣れるまでは、この順番をチェックリストとして使いましょう。
新人法務が迷ったときの確認先
契約審査では、判断に迷う場面が必ず出てきます。迷うこと自体は問題ではありません。大切なのは、一人で抱え込まず、適切な相手に確認することです。
| 迷う場面 | まず確認するもの | 相談先 | 相談時に準備するもの |
|---|---|---|---|
| 契約類型がわからない | 契約書の目的・主要条項 | 先輩・上長 | 契約書案・案件概要 |
| 自社の立場がわからない | 取引の流れ | 事業部門・上長 | 取引概要 |
| 社内決裁が必要かわからない | 決裁規程・職務権限規程 | 上長 | 金額・契約種類 |
| 修正か受け入れか迷う | リスクの重さ | 上長 | 該当条項・リスク整理 |
| 事業希望と法務リスクが衝突 | 双方の前提 | 上長・事業部門 | 論点と選択肢 |
| 相手方が修正に応じない | 交渉状況・代替案 | 上長 | 交渉経緯メモ |
| 条項の意味がわからない | 用語・条項の趣旨 | 先輩・過去案件 | 該当条項 |
| 弁護士相談すべきか迷う | 論点の重さ・前例 | 上長 | 事実・論点メモ |
用語でつまずいたら第18話「法務部で使う基本用語一覧」、外部弁護士に相談する際の準備は第10話が役立ちます。
図解:良くない契約審査と良い契約審査の違い
これまでの内容を、対比で整理しておきましょう。両者を分けるのは知識の量ではなく、進め方の違いです。
図解:重要リスク・軽微修正・事業判断事項を分ける
赤入れしすぎも丸呑みも、根っこは「すべてを同列に扱ってしまう」ことにあります。次の3つに分けて考えると、優先順位がはっきりします。
契約審査で使えるセルフチェックリスト
最後に、レビューを終える前に確認したいチェックリストです。回答する前にひと通り見直すと、ここまでの失敗をまとめて防げます。
| チェック項目 | 確認 | 注意点 |
|---|---|---|
| 契約類型を確認した | ☐ | 類型で見る条項が変わる |
| 自社の立場を確認した | ☐ | 有利・不利の前提 |
| 取引目的を確認した | ☐ | 重要論点が決まる |
| 金額・納期・支払条件を確認した | ☐ | リスクと決裁に影響 |
| 相手方を確認した | ☐ | 反社・与信の前提 |
| 社内決裁・契約締結権限を確認した | ☐ | 稟議と締結権限は別 |
| 自社ひな形か相手方案か確認した | ☐ | 見る観点が変わる |
| 重要条項を確認した | ☐ | 賠償・解除・知財など |
| 事業部門への確認事項を整理した | ☐ | 確認待ちを明示 |
| 上長確認が必要な論点を整理した | ☐ | 抱え込まない |
| 修正理由をコメントに残した | ☐ | 「なぜ」を添える |
| 回答に未確認事項を書いた | ☐ | 不明点を隠さない |
| 最終版・締結版の保存方法を確認した | ☐ | 取り違えを防ぐ |
このシリーズで学べること
この記事は「法務部に配属されたら最初に読む実務ノート20選」シリーズの第7話です。全20話で、契約審査・法務相談・社内回答・証跡管理・業務改善まで順番に学べます。気になるテーマから読んでも構いません。
| 話 | 記事タイトル | 学べること |
|---|---|---|
| 1 | 法務部に配属されたら最初にやること20選 | 配属直後にやることの全体像と進め方 |
| 2 | 法務部の仕事は何をする部署か | 契約審査だけではない企業法務の全体像 |
| 3 | 新人法務が最初に覚えるべき契約書レビューの基本 | 条文を読む前に確認すること |
| 4 | 法務相談を受けたら最初に確認すること | 事実・論点・希望結論を分ける聞き方 |
| 5 | 法務部に配属されたら最初に確認する社内ルール | 規程・決裁権限・契約締結ルールの読み方 |
| 6 | 契約書を見る前に案件概要を確認する理由 | 取引目的・金額・相手方・スケジュール |
| 7 | 新人法務がやってはいけない契約審査(本記事) | 赤入れしすぎ・丸呑み・法的助言ごっこ |
| 8 | 法務部に来た相談をどう整理するか | 相談票・ヒアリングメモ・回答メモの作り方 |
| 9 | 社内向け法務回答メールの書き方 | 結論・理由・対応依頼をどう書くか |
| 10 | 外部弁護士に相談する前に整理すべきこと | 丸投げしない質問メモの作り方 |
| 11 | 法令調査は何から始めるか | 条文・ガイドライン・Q&A・実務資料の読み方 |
| 12 | 新人法務が最初に読むべき過去案件資料 | ひな形・回答履歴・稟議資料の見方 |
| 13 | 契約書ひな形を信用しすぎてはいけない理由 | 自社標準条項の読み方 |
| 14 | 営業部門との付き合い方 | 嫌われずにリスクを伝える実務コミュニケーション |
| 15 | 稟議・決裁で法務が確認すべきこと | 契約条件と社内承認のズレを防ぐ |
| 16 | 契約書の保管・証跡管理で最初に決めること | 最新版・締結版・交渉経緯の残し方 |
| 17 | 新人法務が覚えるべきリスクの伝え方 | 禁止ではなく条件付き承認で考える |
| 18 | 法務部で使う基本用語一覧 | 解除・解約・損害賠償・表明保証・期限の利益 |
| 19 | 法務部配属後3か月の勉強計画 | 民法・会社法・個人情報保護法・契約実務 |
| 20 | 法務部配属後に立てる業務改善計画 | 現状把握から仕組み化まで |
まとめ:失敗を先に知れば、落ち着いて進められる
失敗のパターンを先に知っておけば、いざというとき落ち着いて対応できます。完璧でなくて大丈夫です。次の第8話「法務部に来た相談をどう整理するか」では、相談票やヒアリングメモの作り方を扱います。
契約審査では、赤入れだけでなく、案件概要・修正理由・重要リスク・事業判断事項・上長確認事項を整理する必要があります。Legal GPT では、企業法務の実務で使いやすい契約審査・法務相談・判断文書作成のプロンプト集をご用意しています。必要に応じて、参考にしてみてください。
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この記事と関連度の高い実務ガイドをまとめています。次に読むならこちら。
この記事の確認観点を、実務の型に変える。
読んだ内容を、確認メモ・文例・AI指示文に落とせます。
