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法務実務を、記事で学ぶだけで終わらせない

契約レビュー、ハラスメント対応、契約管理、マスキング、AI法律相談など、 目的に合わせて使える実務ツール・プロンプト集をまとめています。

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無料テンプレートで整える 法務実務管理20講 | 第4話

契約書を法務に出す前の依頼内容チェックリスト

契約書ファイルだけ送っても、法務は判断できません。契約目的、取引背景、金額、期限、交渉状況、事業上の優先順位を整理して、レビューの手戻りを減らしましょう。

「契約書のレビューをお願いします」とだけメールで送られてきて、添付ファイルを開いてみたものの、契約目的も金額も交渉状況も分からない。法務担当者なら、誰しも一度は経験したことがあるはずです。

このとき、レビューに入る前に追加で確認しなければいけない事項が積み重なり、結果として契約レビューの開始が遅れ、回答期限が迫った状態で判断を急ぐ、ということが起きやすくなります。事業部側から見ると「法務のレスポンスが遅い」、法務側から見ると「依頼情報が足りない」というすれ違いが生じます。

本記事では、契約書を法務に出す前に、営業・事業部側で整理しておくと良い情報を、チェックリスト、依頼フォーム、添付資料一覧として整理します。シリーズ第1話〜第3話の「締結後管理」編から、契約レビュー依頼の入口管理へ進む位置づけの記事です。

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この記事で配布する無料テンプレート

本記事では、契約レビュー依頼の入口を整えるための4つのテンプレートを配布します。すべて無料で、登録不要でダウンロードできます。

PDF

① 法務依頼前チェックリスト

契約書を法務に提出する前に、依頼者側で確認する15項目のチェックリストです。印刷してデスクに置いて使うこともできます。

向いている方:事業部・営業の担当者、はじめて契約レビューを依頼する方、依頼前の情報整理を仕組み化したい部署

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Excel

② 契約レビュー依頼フォーム

基本情報、取引情報、レビュー依頼内容、添付資料の4区分で整理する依頼フォームです。希望回答日までの日数、必須項目入力漏れの自動判定機能付き。

向いている方:法務の依頼受付ルールを整えたい部署、案件履歴を残したい少人数法務、複数部署からの依頼を一覧で管理したい方

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Word

③ 事業部向け契約提出前確認メモ

契約概要、取引背景、優先事項、添付資料を1枚にまとめるメモ書式です。事業部内で記入してから法務に提出する想定です。

向いている方:事業部内で契約担当者が複数いる部署、契約提出前に上長承認を取りたい部署、稟議資料と合わせて整えたい方

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PDF

④ 契約レビュー依頼時の添付資料一覧

契約類型別に、添付すると判断しやすくなる資料を整理した一覧です。NDA、業務委託、請負、売買、システム開発など10類型をカバーします。

向いている方:契約類型ごとに依頼ルールを整えたい部署、添付漏れによる手戻りを減らしたい方、新人担当者の教育資料を探している方

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契約レビュー依頼が詰まる理由

契約レビューが遅れる原因は、法務の処理能力だけではありません。多くの場合、依頼が法務に到達した時点で、すでにレビューに必要な情報が不足しています。以下は、典型的な「詰まる流れ」です。

1
営業・事業部が相手方から契約書(ドラフト)を入手する
2
契約書ファイルだけを法務にメール転送する(本文に「ご確認お願いします」と一行のみ)
3
法務側で契約目的、取引背景、金額、納期、相手方との関係が不明なまま開封される
4
法務から事業部へ追加確認(「金額は?」「相手方の立場は?」「いつまでに締結したい?」)
5
事業部が相手方や社内(上長、経理、情報システム)に再確認する
6
レビュー開始が数日から1週間ほど遅れる
7
回答期限が迫り、十分な検討時間が取れないままレビューを返す
この構造が示すこと
契約レビューは、契約書本文だけでは完結しません。事業上の目的や取引背景が分からないと、どこまで修正を求めるべきかの判断ができず、金額、納期、相手方との力関係、交渉状況によって修正方針は大きく変わります。情報不足のままレビューに入ると、結果としてレビュー全体が遅くなります。

つまり、契約レビュー依頼は「契約書ファイルの転送」ではなく、「判断に必要な情報の提出」と整理し直すことで、レビュー全体のスピードと精度を上げやすくなります。事業部と法務のどちらが悪いという話ではなく、依頼の入口を整える仕組みの問題として整理することが有効です。

契約書を法務に出す前に整理すべき情報

レビュー前に整えておきたい情報は、大きく分けて「依頼の基本情報」「取引情報」「交渉状況」「優先事項」「添付資料」の5つです。以下の表で項目ごとに整理します。

項目 なぜ必要か 入力例
依頼部署窓口担当者を特定し、追加確認の連絡先を明確にするため営業本部 第二営業部
依頼者レビュー結果の返送先と、判断の最終確認者を明確にするため山田太郎(営業課長)
希望回答日レビューの優先順位付けと、社内スケジュール調整のため2026年6月10日(水)
契約名類似契約との混同を防ぎ、過去契約との紐づけを可能にするため○○社向け業務委託契約書
契約類型類型ごとに確認観点が異なるため、初動の検討範囲を絞るため業務委託契約/請負契約/NDA など
相手方相手方の立場、与信、過去の取引履歴を踏まえて判断するため株式会社○○(仕入先・新規)
新規/既存取引過去契約の有無、関係性、信用情報の入手可否を判断するため新規取引(初回契約)
契約目的修正方針の根拠となる「何のための契約か」を明確にするため当社サービスの保守運用業務を委託する
取引背景受発注の経緯、社内意思決定の流れ、競合状況を把握するため既存顧客の紹介で受注、競合との比較なし
契約金額金額規模により稟議区分、リスク許容度、印紙税判定が変わるため月額50万円、初回6か月(合計300万円)
契約期間自動更新、解約通知期限、更新時の条件変更の余地を確認するため2026年7月1日〜2027年6月30日
納期・履行期限遅延損害金、検収条件、契約不適合責任の範囲を判断するため毎月末締め翌月10日納品
相手方作成/自社作成修正のしやすさ、交渉力、修正案の提示方法を判断するため相手方ひな形(初稿)
すでに交渉済みの条項確定事項を蒸し返さず、修正範囲を絞るため金額、期間、業務範囲は合意済み
相手方が強く求めている条項譲歩可能な範囲を見極め、交渉戦略を立てるため損害賠償上限の撤廃、再委託の自由
自社として譲れない条件絶対防御線を明確にし、修正方針の優先度を決めるため知的財産権の帰属、秘密保持期間5年
事業上優先したい事項早期締結/リスク低減/関係維持などのトレードオフを判断するため納期に間に合わせることを最優先
添付資料契約書本文だけでは把握できない取引実態を確認するため見積書、仕様書、過去契約、稟議資料
関連する過去契約同一相手方との既存契約との整合性、優先関係を確認するため2024年締結の基本契約あり(添付)
法務に特に見てほしい点限られた時間で重点的に確認する箇所を共有するため第8条(損害賠償)、第12条(解除)

法務依頼前チェックリスト

以下は、契約書を法務に提出する前に、依頼者側で確認することを想定したチェックリストです。すべてに該当する必要はありませんが、空欄が多い場合は、依頼前にもう一度情報を整理することをお勧めします。

契約書の最新版を添付している(旧版・コメント付き版が混在していない)
Word版または編集可能なファイルを添付している(PDFのみの場合はその旨を明記)
契約目的を1〜2文で説明している
取引背景(受発注の経緯、相手方との関係性)を説明している
契約金額を記載している(月額/総額/単価いずれか明確に)
契約期間・納期・履行期限を記載している
希望回答日を記載している(「至急」だけでは不十分)
相手方との交渉状況(初回ドラフト/2回目の修正/最終版など)を記載している
すでに合意済みの条件を記載している
相手方が強く求めている条件を記載している
自社として譲れない条件を記載している
法務に特に見てほしい条項を明記している
過去契約・見積書・仕様書・提案書などの関連資料を添付している
個人情報・秘密情報の有無を確認している
社外共有前にマスキングが必要な情報を確認している

無料テンプレートをダウンロード

まずは、法務に出す前の情報を揃えたい方は、以下のテンプレートを使ってください。

契約レビュー依頼フォームの項目例

依頼フォームを作る場合は、以下の4区分で整理すると、記入する側も受け取る側も整理しやすくなります。配布するExcel版もこの構成に沿っています。

基本情報

依頼部署
依頼者(氏名・役職)
依頼日
希望回答日
緊急度(高/中/低)
契約名
相手方

取引情報

新規/既存取引
取引背景
契約目的
契約金額(月額/総額)
契約期間
納期・履行期限
支払条件

レビュー依頼内容

確認してほしい点
懸念している条項
修正してほしい方向性
すでに交渉済みの事項
事業上優先したい事項

添付資料

契約書(Word/PDF)
見積書
仕様書
提案書
注文書・発注書
過去契約・基本契約
相手方とのメール
社内稟議資料

契約類型別に必要になりやすい添付資料

契約類型によって、添付してもらえると判断しやすくなる資料は変わります。以下は実務上、よく必要になる組み合わせの例です。

契約類型 添付したい資料 理由 法務が確認しやすくなるポイント
NDA(秘密保持契約) 取引検討の概要メモ、開示予定の情報範囲 開示目的と情報範囲が分からないと、目的外利用条項・期間設定の妥当性を判断しにくい 「何のためのNDAか」「どの情報を開示するか」が明確になる
業務委託契約 業務範囲を示す提案書・見積書、過去同種契約 業務範囲が抽象的だと、再委託、成果物責任、準委任/請負の整理ができない 業務の実態と契約類型の整合性を確認しやすい
請負契約 仕様書、要件定義書、検収基準書 成果物の定義と検収条件は契約不適合責任の範囲を決めるため 「何ができたら完了か」を明文化しやすい
売買契約 商品仕様書、価格表、納品スケジュール 引渡時期、所有権・危険負担の移転時期を判断するため 取引フローと契約条項の整合性を確認しやすい
代理店契約 商流図、独占/非独占の方針、エリア情報 競業避止、最低取扱量、テリトリー設定は事業方針に直結するため 独占禁止法上の検討も含めて整理しやすい
ライセンス契約 ライセンス対象物の説明、利用態様、利用範囲 独占/非独占、改変可否、サブライセンス可否の判断は利用態様に依存するため 知的財産権の帰属関係を整理しやすい
共同開発契約 役割分担表、費用負担方針、成果物の利用方針 成果物・改良発明の帰属、独立開発の取扱いを判断するため 共同開発の境界線を明確にしやすい
システム開発契約 要件定義書、開発スケジュール、体制図 多段階契約、変更管理、検収プロセスの設計判断のため 準委任/請負の切り分けと検収条件を整理しやすい
個人情報取扱いを伴う契約 取扱う個人情報の項目一覧、安全管理措置の概要 委託先監督義務、第三者提供、越境移転の判断のため 個人情報保護法上の措置と契約条項を整合させやすい
フリーランス・個人事業主との契約 業務内容、報酬額、支払期日、相手方の事業形態 下請法・フリーランス保護法の適用要件を判断するため 明示すべき条件、禁止行為の整理がしやすい

法務から事業部へ戻しがちな確認事項

以下は、法務が依頼を受けた後で、事業部に追加確認することの多い事項です。あらかじめ依頼時に記載しておくと、レビュー開始までの待ち時間を減らしやすくなります。

法務が確認したいこと 依頼時に書いておくべき内容 書き方の例
契約金額が分からない 月額・単価・総額のいずれか、税抜/税込、上限の有無 月額50万円(税抜)、初回契約期間6か月、上限なし
取引背景が分からない 受発注の経緯、紹介元、競合状況、過去取引の有無 既存顧客からの紹介で受注、競合との比較なし、過去取引なし
どの条項を相手方が嫌がっているか分からない これまでの交渉で相手方から強く要望のあった点 第8条の損害賠償上限の撤廃を強く要望されている
自社として譲れない条件が分からない 絶対に維持したい条件、社内方針として決まっている条件 知的財産権の帰属(当社)、秘密保持期間5年は維持したい
納期や検収条件が不明 納品時期、検収期間、検収基準、検収後の責任範囲 毎月末納品、検収期間10営業日、検収後30日以内に異議なき場合は確定
個人情報の取扱い有無が不明 顧客情報・従業員情報の授受の有無、取扱う項目 当社が保有する顧客の氏名・連絡先を業務委託先に提供する
再委託の有無が不明 相手方が業務を再委託する想定があるか、その範囲 相手方は一部業務を再委託する想定あり(事前承諾要としたい)
成果物の内容が不明 納品物の形式、数量、品質基準、利用範囲 月次レポートPDF、データセットCSV、納品形式は別途協議
相手方との過去契約が不明 基本契約・覚書の有無、優先関係 2024年締結の業務委託基本契約あり(別添)。本契約は個別契約として位置づけたい
希望回答日だけが先に設定されている 希望回答日の根拠(締結期限、上長承認会議、相手方の要望) 6月15日締結希望(相手方の与信枠の関係で月内締結が条件)

依頼時点で伝えるべき「事業上の優先順位」

契約レビューでは、法的に望ましい修正をすべて通せるとは限りません。相手方との力関係、納期、関係維持、将来の紛争防止など、複数の要素を秤にかけながら、現実的な落としどころを探す必要があります。

そのため、依頼時点で「何を最優先したいか」を伝えると、法務が現実的な修正方針を立てやすくなります。以下は、よく出てくる優先軸の例です。

早期締結を優先

相手方の要望や事業スケジュールから、早く契約を締結したい場合。法務は、軽微な指摘を省き、重要リスクのみに絞った修正提案を行いやすくなります。

リスク低減を優先

新規取引、高額案件、社外への影響が大きい契約の場合。法務は、長めの交渉前提で、踏み込んだ修正案を提示しやすくなります。

金額条件の維持を優先

稟議で決まった金額・条件を変えたくない場合。法務は、金額に直結する条項(支払条件、損害賠償上限)の維持を軸に修正方針を組み立てやすくなります。

納期遵守を優先

納期遅延が大きな損失につながる案件。法務は、納期・履行期限・遅延損害金の整合性を重点的に確認しやすくなります。

関係維持を優先

長期取引先、グループ会社、戦略的パートナーとの契約。法務は、強い修正提案を避け、運用での補完案も含めて検討しやすくなります。

将来の紛争防止を優先

過去にトラブルがあった相手方、リスクの大きい契約。法務は、解除条件、損害賠償、準拠法・裁判管轄を中心に踏み込んだ修正提案を行いやすくなります。

優先軸は1つに絞る必要はありません。「早期締結を優先しつつ、損害賠償だけは譲れない」のように、優先順位を組み合わせて伝えることもできます。重要なのは、依頼時点で法務に「どの方向性で考えてほしいか」を共有することです。

具体例:情報不足の依頼と、情報が揃った依頼

同じ契約書のレビュー依頼でも、依頼文の書き方によって、法務側の判断のしやすさは大きく変わります。以下は、典型的な比較例です。

項目 情報不足の依頼 情報が揃った依頼 法務側の判断しやすさ
依頼文 「添付の契約書を確認してください。今日中にお願いします。」 「新規取引先との業務委託契約です。契約金額は月額50万円、初回契約期間は6か月。相手方ひな形で、成果物の検収条件と損害賠償上限を特に確認してほしいです。相手方は納期を急いでおり、締結期限は○月○日ですが、責任範囲は一定程度抑えたいです。見積書と仕様書も添付します。」 大きく異なる
契約目的 不明 業務委託(受注側) 論点の絞り込みが可能
金額・期間 不明 月額50万円、6か月 稟議区分・リスク許容度の判断が可能
相手方との関係 不明 新規取引、相手方ひな形、納期を急いでいる 交渉戦略を組み立てやすい
確認してほしい点 不明(全体?) 検収条件、損害賠償上限 重点的に時間を割く箇所が明確
事業上の優先順位 不明(締結を急ぐ点のみ伝達) 納期は急ぐが、責任範囲は譲歩したくない 修正方針の組み立てが可能
添付資料 契約書のみ 契約書、見積書、仕様書 取引実態と条文の整合性を確認しやすい

情報が揃った依頼では、法務がすぐにレビューに着手でき、追加確認のラリーが減ります。結果として、レビュー全体の所要時間が短くなり、回答の精度も上がりやすくなります。

Excel・メール管理で足りる場合・足りなくなる場合

依頼フォームをExcelで運用する方法は、件数が少ない段階では十分に機能します。一方で、依頼件数が増え、複数部署から相談が集まるようになると、Excelとメールだけでは追いきれなくなることがあります。以下の表で、判断軸を整理します。

Excel・メール管理で足りる場合 Excel・メール管理では足りなくなる場合
契約レビュー依頼件数が少ない(月10件未満程度) 契約レビュー依頼件数が増えている(月30件超)
依頼部署が限られている(営業1部門のみなど) 複数部署(営業、開発、購買、人事など)から依頼が来る
法務担当者が一人で全件を把握できる 法務が複数人体制、または案件数が一人で把握できない量
添付資料が少ない(契約書1〜2点) 添付資料が多い(契約書、見積書、仕様書、過去契約、メール履歴など5点以上)
進捗確認が少ない(依頼から回答まで完結する) 差戻し、再提出、追加質問が頻発する
過去回答の検索が不要 誰がいつ依頼し、誰が回答したかの履歴を残したい
ステータス管理が不要 受付中/レビュー中/差戻し中/回答済みなどのステータス管理が必要
過去契約や類似相談を検索する機会が少ない 過去の類似相談・過去契約を検索資産として使いたい
メール・チャット・ファイルが整理されている メール・チャット・添付ファイルが散らばっている
判断の目安
まずはチェックリストや依頼フォームで、法務に出す前の情報を揃えることが有効です。ただし、依頼件数が増え、メール・チャット・添付資料・確認メモ・回答履歴が散らばるようになると、Excelやメールだけでは追いにくくなります。その場合は、案件単位で依頼内容、添付資料、判断履歴を整理できるツールへの移行も選択肢になります。

法務依頼・契約相談がメールで追いにくくなったら

無料チェックリストや依頼フォームで、法務に出す前の情報を揃えることは有効です。ただし、契約レビュー依頼が増え、メール、チャット、添付資料、差戻し、確認メモ、回答履歴が散らばるようになると、Excelやメールだけでは追いにくくなります。

その場合は、LegalOSやLegalOS Inboxのように、法務依頼を案件単位で整理し、添付資料や判断履歴を残せるツールも選択肢になります。以下は、関連する既存プロダクトの位置づけです。

LegalOS

契約受付・法務レビュー・承認・証跡管理まで、案件単位で整理したい方向け。依頼から回答までのプロセスを1つの画面で追えるようにします。

LegalOSの詳細を見る →
LegalOS Inbox

法務依頼・契約相談・問い合わせを、まず1つの受信箱に集めて整理したい方向け。メール・チャット・口頭依頼が散らばっている状態を整えやすくします。

LegalOS Inboxの詳細を見る →
LegalOS 法律相談

過去相談・回答メモを検索資産にしたい方向け。「以前似た相談を受けた気がする」を検索可能な形で残します。

LegalOS 法律相談の詳細を見る →
LegalOS 契約書一発整形

契約レビュー前の体裁整理(条番号、インデント、別紙番号など)を効率化したい方向け。整形に時間を取られず本質的なレビューに集中できます。

契約書一発整形の詳細を見る →
LegalOS マスキング

AI入力前・社外共有前の伏せ処理を効率化したい方向け。個人情報、相手方名、契約金額などをまとめてマスキングできます。

LegalOS マスキングの詳細を見る →
契約書AIレビュー プロンプト集

契約書レビューの観点整理、修正文案、説明文作成をAIで支援したい方向け。契約類型別に使えるプロンプトをまとめています。

プロンプト集の一覧を見る →
法務AIプロンプト集100選

契約・相談・法改正・コンプライアンスなど、幅広い法務業務でAIを使いたい方向け。場面別の汎用プロンプトを揃えた1冊です。

プロンプト集の一覧を見る →
発注者向け契約実務AIスターターセット

発注者側で契約実務にAIを取り入れたい方向け。委託契約、業務委託、請負契約の基本観点とプロンプトを揃えたセットです。

プロンプト集の一覧を見る →

もう一度、無料テンプレートをダウンロードする

まずは無料テンプレートから始めて、法務依頼の入口を整えてみてください。

まとめ

第4話のポイント

契約書を法務に出すときは、契約書ファイルだけでは判断材料が足りない
契約目的、取引背景、金額、期限、交渉状況、優先順位を整理することで、レビューが進めやすくなる
法務依頼前チェックリストを使うと、追加確認や手戻りを減らしやすい
契約類型ごとに必要な添付資料は変わるため、類型別の整理が有効
事業部と法務が協力して、レビューの入口を整える発想で取り組む
まずは無料テンプレートで始めて、件数が増えてきたらLegalOSシリーズも選択肢になる

契約レビューが遅れる原因は、法務の処理能力だけではなく、依頼の入口にあることが少なくありません。本記事で配布したチェックリスト、依頼フォーム、確認メモ、添付資料一覧を使い、まずは依頼時点の情報整理を仕組み化することから始めてみてください。

本記事および配布テンプレートは、一般的な法務実務の整理を目的とした参考資料であり、個別具体的な法律判断や契約上の助言を行うものではありません。実際の契約レビュー、契約交渉、リスク判断、社内承認にあたっては、契約書本文、関連資料、交渉経緯、取引背景、適用法令、社内規程等を確認し、必要に応じて弁護士その他専門家に相談してください。
Legal GPT 実務ツール

記事で学んだ実務を、そのまま使える道具にする。

法務実務にそのまま投入しやすいAIプロンプト集に加え、 契約受付、契約管理、過去相談検索、契約書整形、マスキングまで、 LegalOSシリーズも順次公開しています。

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