シリーズ全10話 第7話|スマート変更登記の仕組み 内容現在日:2026年8月27日
シリーズ
2026年住所等変更登記義務化|法人所有不動産の登記管理実務【全10話】
関連法令
不動産登記法第73条の2第1項第1号(法人識別事項)、第76条の5(申請義務)、第76条の6(登記官の職権による住所等の変更の登記)
想定読者
法務・総務・コンプライアンス・不動産管理の各担当者

第6話で、会社法人等番号を主要な物件にすべて入れた。これで次の本店移転から、法務部は本当に何もしなくてよいのか──。

POINT

結論|番号が入っていれば、住所・名称の変更は登記官が職権で登記する

不動産の所有権の登記事項として会社法人等番号が登記されていれば、商業・法人登記システムとの情報連携により、本店・主たる事務所の住所や会社・法人の名称の変更が確認され、登記官が職権で不動産登記上の表示を変更します。登録免許税等の費用はかかりません。

ただし、企業側で押さえるべき制約が3つあります。① リアルタイム同期ではない(完了まで一定の期間を要します)。② すべての変更が対象ではない(吸収合併・会社分割等は対象外)。③ 法人には意思確認も完了連絡もない(通知を待つ運用にはできません)。

シリーズ全10話

2026年住所等変更登記義務化|法人所有不動産の登記管理実務

制度の全体像から、自社不動産の棚卸し、過去分の処理、社内体制の構築までを10話で扱います。自社の状況に近いところから読み進めてください。

制度理解 第1話・第2話
棚卸し・是正 第3話〜第5話
自動化 第6話・第7話
第7話 法人のスマート変更登記とは|本店移転・商号変更を法務局が職権登記する仕組み いまここ
組織再編 第8話
管理・チェックリスト 第9話・第10話
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法人の職権登記が実際に始まったのは2026年5月15日

まず日付を整理します。混同しやすい2つの日付があります。

表1:2つの日付
日付意味
2026年4月1日住所等変更登記の義務化およびスマート変更登記の制度の施行日
2026年5月15日法人のスマート変更登記により実際に住所等の変更の登記がされるようになった日

※ 表は横にスクロールできます

法務省のQ&Aは、法人のスマート変更登記は令和8年5月15日からであるとしたうえで、対象となるのは不動産の所有権の登記事項として会社法人等番号の登記がされている場合に限られると明記しています。制度が施行されたことと、自社の物件が対象になっていることは別です。

スマート変更登記の仕組み

一言でいえば、商業・法人登記と不動産登記を会社法人等番号でつなぐ仕組みです。ただし「自動同期」という言葉で片づけると誤解が生じます。実際には、次のように情報が流れ、最後は登記官の処理を経ます。

図1:会社法人等番号を使った連携の流れ

1

会社が商業・法人登記をする

本店移転、商号変更などの登記を商業登記所に申請し、完了する

2

商業・法人登記システムに新しい名称・住所が記録される

ここまでは従来どおりの手続

3

会社法人等番号を検索キーとして法人を特定し、変更情報が不動産登記システムへ提供される

番号が所有権の登記事項として記録されている不動産が対象

4

登記官が確認する

商業登記簿の表示と不動産登記簿の表示が異なるかを確認する

5

登記官が職権で住所・名称の変更登記をする

不動産登記法第76条の6に基づく職権登記。登録免許税等の費用はかからない

6

申請義務は履行済みとして扱われる

自ら変更登記を申請しなくても、第76条の5の義務違反にはならない

WARNING

前提は「その不動産の所有権の登記事項として番号が記録されていること」

会社に会社法人等番号が存在することや、商業登記簿に番号があることでは足りません。対象となる不動産の所有権の登記に、その番号が記録されていることが必要です。古くから保有している物件では記録されていないことがあります。記録の有無の確認方法と、記録されていない場合の申出手続は第6話で扱っています。

また、会社法人等番号を有していない法人は法人のスマート変更登記の対象ではありません。この場合、住所・名称に変更があれば法人自身が変更登記を申請する必要があります。なお、会社法人等番号を有しない法人にも法人識別事項(設立準拠法国・設立根拠法)は存在し得ますが、法人識別事項があることとスマート変更登記が使えることは別の話です。

表2:自主申請とスマート変更登記の違い
項目自主申請(第4話)スマート変更登記
誰が登記するか法人が申請する登記官が職権で登記する
登録免許税原則として不動産1個につき1,000円登録免許税等の費用はかからない
タイミング自社で決められる連携と処理を経るため、完了まで一定の期間を要する
対象範囲住所・名称変更登記が必要な場合に法人自身で申請できる。会社法人等番号が登記されていない物件でも申請できる(合併・会社分割等は別種類の登記手続)会社法人等番号が登記されている物件、かつ対象類型に限られる
申請義務との関係申請により履行職権登記がされれば履行済みとして扱われる

※ 表は横にスクロールできます

法人と個人では仕組みが違う

表3:個人と法人のスマート変更登記の違い
項目個人(自然人)法人
入口となる手続検索用情報の申出会社法人等番号が所有権の登記事項として登記されていること
変更の把握方法住基ネットへの照会商業・法人登記システムとの情報連携
職権登記前の意思確認ありなし
完了連絡ありなし
実施の想定定期的に照会住所等に変更が生じたことを確認次第、速やかに実施することを想定

※ 表は横にスクロールできます

法人には意思確認も完了連絡もない

企業実務上、最も重要な点です。法務省のQ&Aは、法人のスマート変更登記について、自然人の場合と異なり、スマート変更登記をすることについての意思確認や完了連絡はないと明記しています。

WARNING

「通知が来たら確認する」という社内フローは成立しません

法務局からメールや書面が届くのを待つ運用は組めません。事前に「これから職権で登記します」という確認も来ませんし、事後に「登記しました」という連絡も来ません。反映されたかどうかは、企業側が必要に応じて登記記録を確認するしかありません。

裏を返せば、意思確認がない分、法人については処理が止まりにくい設計だともいえます。会社側で何かを承諾する手間はありません。

いつ登記されるのか|リアルタイムではない

法務省は、個人については少なくとも2年に1回の住基ネットへの照会が想定されているのに対し、法人については住所等に変更が生じたことを確認次第、速やかに実施することを想定しているとしています。

一方で、同じ資料は通常の登記の申請と同様、住所等の変更登記が完了するまで一定の期間を要するとも明記しています。つまり、商業登記が完了した瞬間に不動産登記も新しい表示になっているわけではありません。

POINT

日数の目安は公表されていません

「商業登記の翌営業日」「1週間以内」といった具体的な日数は示されていません。社内ルールに固定日数を書き込むと、実態と合わなくなる可能性があります。結論としては、リアルタイムではなく、完了までの日数も一律には示されていないと理解して運用を設計してください。

法人スマート変更登記の3つのパターン

法務省の案内では、法人については次の3つの場合に変更情報が不動産登記システムへ提供され、順次、職権による変更登記が行われるとされています。

表4:職権登記の対象となる3つのパターン
パターン状況企業側のイメージ
1 会社法人等番号の登記後に、商業・法人登記上の住所等に変更があった場合 2026年6月に番号を登記済み → 2026年10月に本店移転 → 職権登記の対象
2 既に商業・法人登記上の変更があり、2026年5月15日以降に会社法人等番号が所有権の登記事項として登記された場合 2023年に本店移転済みで不動産登記は旧本店のまま → 2026年8月に法人識別事項の申出で番号を登記 → 過去の変更も対象になり得る
3 2026年5月15日より前に会社法人等番号が登記されており、既に商業・法人登記上の変更がある場合 すでに番号が入っている会社の未反映分が、2026年5月15日以降に順次処理される

※ 表は横にスクロールできます

POINT

過去の変更も対象になり得ます

パターン2・3から分かるとおり、2026年5月15日以降に生じた変更だけが対象というわけではありません。既に発生している過去の未反映分も、条件を満たせば職権登記の対象になります。第5話で扱った過去未了案件を、番号の登記によって処理できる可能性があるということです。

ただし、すべての過去の変更が必ず職権登記されるわけではありません。番号が記録されていること、対象類型であることが前提です。

どの変更が対象になるか

基本は本店・主たる事務所の移転と、商号・名称の変更です。加えて法務省のQ&Aは、次の類型についても、所有権の登記事項として会社法人等番号の登記がされている場合には対象となるとしています。

  • 持分会社(合名会社・合資会社・合同会社)から他の持分会社への種類変更
  • 持分会社から株式会社への組織変更(株式会社から持分会社への組織変更も同様)
  • 特例有限会社の株式会社への商号変更

会社の形が変わったからといって、一律に対象外になるわけではありません。大きな見分け方の一つは、同じ法人について名称等が変わる場面なのか、合併・会社分割等によって権利主体の承継が問題となる場面なのかという違いです。もっとも、個別の類型がどちらに当たるかは法務省のQ&Aで確認する必要があります。

表5:対象/対象外の一覧
会社側の変更スマート変更登記補足
本店・主たる事務所の移転対象基本類型
商号・名称の変更対象基本類型
持分会社から他の持分会社への種類変更対象番号の登記があることが前提
持分会社と株式会社の間の組織変更対象いずれの方向も同様
特例有限会社から株式会社への商号変更対象
吸収合併による変更の登記対象外
吸収分割による変更の登記対象外
新設合併による変更の登記対象外
新設分割による変更の登記対象外
事業譲渡により所有者が変わる場合対象外そもそも表示変更ではなく所有権移転登記の問題

※ 表は横にスクロールできます

次に読む 吸収合併・吸収分割・新設合併・新設分割がなぜ対象外なのか、そのとき何の登記が必要になるのかは、第8話「合併・会社分割ではスマート変更登記で足りない?|組織再編と不動産登記の注意点」で扱います。組織再編を経験している会社では、番号を入れても自動化できない領域が残ります。

商号を変更していなくても表記差が直ることがある

実務上おもしろい論点です。法務省のQ&Aは、法人のスマート変更登記の対象を、商業登記簿に記録されている商号・名称または本店・主たる事務所が、不動産登記簿(会社法人等番号の登記がされているものに限る)に記録されている法人の名称または住所と異なる場合と説明しています。そしてこの対象には、名称に含まれる文字の表記が当初から異なっているような場合も含まれるとしています。

例として挙げられているのは、全角ハイフンと長音記号のような記号の違いです。設立以来、商号変更も本店移転もしていない会社でも、両方の登記簿で表記が食い違っていれば、商業登記簿の表記に合わせる職権による名称の変更登記がされることがあります。

POINT

判定の基準は「変更履歴」ではなく「両簿の記載が異なるか」

この説明は、対象判定の考え方そのものを示しています。会社が何回変更したかではなく、いま両方の登記簿を並べたときに表示が違っているかで判断されるということです。したがって、登記記録を確認していて身に覚えのない名称変更の記録があった場合、必ずしも過去の商号変更が原因とは限りません。表記差が原因のこともあります。

職権登記を待たず自主申請すべき場合

売却(所有権移転登記)や抵当権の抹消の手続では、現在の住所等と登記簿上の住所等が一致している必要があります。法務省の案内でも、登記簿上の表示がまだ変更されていない段階でこれらの手続をする必要がある場合には、別途自ら変更登記を申請する必要があるとされています。

WARNING

問われるのは「職権登記の完了前に別の登記手続が必要か」

将来いつか売却するかもしれない、というだけで自主申請が必要になるわけではありません。判断の分かれ目は、職権登記が完了する前に、その物件について別の登記手続を行う必要があるかどうかです。取引スケジュールが決まっている物件は、職権登記を待たずに自社で申請する。それ以外は職権登記を待ちつつ反映を確認する。この切り分けを、物件単位で持っておいてください。

図2:本店移転・商号変更後の判断フロー(企業実務上の推奨であり、法令上定められた手順ではありません)

1

商業・法人登記が完了した

本店移転、商号変更など

2

対象不動産に会社法人等番号が登記されているか

登記されていなければ、第6話の申出を検討するか、自ら変更登記を申請する

3

変更の類型はスマート変更登記の対象か

吸収合併・吸収分割・新設合併・新設分割は対象外。組織再編として別に処理する

4

職権登記の完了前に売却・抵当権抹消等が必要か

必要なら、待たずに自ら変更登記を申請する

5

必要がなければ職権登記を待ち、登記記録で反映を確認する

完了連絡はないので、確認は自社で行う

期限・過料との関係

2つの角度から整理できます。

申請義務との関係
1

職権登記がされれば、申請義務は履行済みとして扱われる

不動産登記法第76条の6に基づく登記官の職権による住所等変更登記がされれば、所有権の登記名義人は第76条の5の義務を履行したものとして扱われるとされています。スマート変更登記は、単に登記情報を最新化するだけの仕組みではなく、申請義務との関係でも意味を持ちます。

2

処理待ちの状態は、一般に「正当な理由」があると認められる例に挙げられている

法務省は、検索用情報の申出または会社法人等番号の登記がされているが、登記官の職権による住所等変更登記の手続がされていない場合を、一般に「正当な理由」があると認めることとする例として挙げています。番号が適切に登記されていて処理を待っている状態であれば、期限が来たから直ちに過料、という関係にはなりません。

もっとも、これを理由に確認を一切しなくてよいわけではありません。番号が本当に全物件に入っているのか、対象類型なのか、実際に反映されたのかは、企業側で把握しておく必要があります。期限と過料の詳細は第2話をご覧ください。

ケース別の考え方

表6:代表的な6ケース
ケース状況扱い
A:通常の本店移転 番号登記済み。2026年10月に本店移転し、商業登記完了 パターン1として職権登記の対象。反映を登記記録で確認する
B:通常の商号変更 番号登記済み。商号変更の商業登記が完了 職権による名称の変更登記の対象
C:過去分+番号を後から追加 2023年の本店移転が未反映。2026年8月に法人識別事項の申出で番号を登記 パターン2として過去の変更も対象になり得る。第5話の管理表と突き合わせて反映を確認する
D:吸収合併 消滅会社名義の不動産が残っている 対象外。表示の変更では処理できない。第8話へ
E:商号の表記差 商号変更はしていないが、両方の登記簿で記号の表記が異なる 職権による名称の変更登記がされる場合がある
F:売却直前 対象物件だが職権登記は未完了。翌週に所有権移転登記の予定 職権登記を待たず、自ら変更登記を申請する

※ 表は横にスクロールできます

スマート変更登記があっても法務部が確認すること

登記申請の負担は減りますが、不動産管理そのものが不要になるわけではありません。会社法人等番号を入れたからといって、第3話で作った所有不動産の台帳を廃止することはできません。むしろ、どの物件が対象で、どの物件が対象外なのかを台帳で管理していなければ、自動化の範囲すら分からなくなります。

本店移転・商号変更のあとに確認すること
1

商業・法人登記の変更が正しく完了しているか

連携の起点になる。

2

対象となる全物件に会社法人等番号が入っているか

1件でも抜けていれば、その物件だけ自動化の外に残る。

3

今回の変更がスマート変更登記の対象類型か

組織再編が絡んでいないかを確認する。

4

職権登記の完了前に売却・抵当権抹消等の予定がある物件はないか

あれば先に切り分けて自主申請する。

5

一定期間の経過後に登記記録で反映を確認したか

完了連絡はないので、確認するタイミングを社内で決めておく。

6

未反映の物件について原因を確認したか

番号未記録、対象外類型、表示の不一致など、原因を切り分ける。

7

台帳に反映確認日を記録したか

次回の変更時に同じ調査を繰り返さないために残す。

関連 この確認を毎回の本店移転・M&Aのたびに起動する社内ルールにする方法は第9話で、2028年3月31日までに完了させるべき事項の点検表は第10話で扱います。番号が入っていない物件について自ら申請する手順は第4話にあります。

まとめ

POINT

第7話のまとめ

1.法人の職権登記は2026年5月15日から。制度の施行日である2026年4月1日とは別の日付です。対象は所有権の登記事項として会社法人等番号が登記されている物件に限られます。

2.費用はかからないが、リアルタイムではない。登録免許税等は不要である一方、完了まで一定の期間を要します。日数の目安は示されていません。

3.法人には意思確認も完了連絡もない。通知を待つ運用は組めず、反映の確認は自社で行う必要があります。

4.対象は本店移転・商号変更のほか、種類変更・組織変更・特例有限会社からの移行も含まれる。一方、吸収合併・吸収分割・新設合併・新設分割は対象外です。

5.判定は「両方の登記簿の記載が異なるか」。商号変更をしていなくても、文字の表記差が職権登記の対象になることがあります。

会社法人等番号を入れれば多くが自動化されます。しかし、自動化できない領域がはっきり残ります。合併・会社分割による承継です。次の記事で、なぜ対象外なのか、そのとき何の登記が必要になるのかを扱います。

よくある質問(FAQ)

Q1法人のスマート変更登記はいつから始まっていますか?

A法人のスマート変更登記により実際に住所等の変更登記がされるのは2026年5月15日からです。制度自体の施行日である2026年4月1日とは別です。対象は、不動産の所有権の登記事項として会社法人等番号の登記がされている場合に限られます。

Q2本店移転の商業登記が終われば、不動産登記もすぐ変わりますか?

Aすぐには変わりません。商業・法人登記の情報が連携され、登記官が処理して初めて職権登記がされます。法務省も、通常の登記申請と同様に完了まで一定の期間を要するとしています。

Q3職権登記の前に法務局から確認の連絡は来ますか?

A来ません。自然人の場合と異なり、法人については登記をすることについての意思確認はないとされています。

Q4登記が終わったら通知は来ますか?

A来ません。完了連絡もないとされています。反映を確認したい場合は、登記事項証明書や登記情報で自社が確認する必要があります。

Q5過去の本店移転もスマート変更登記で直りますか?

A直る場合があります。2026年5月15日以降に会社法人等番号が登記された場合や、それより前に番号が登記されていて既に商業・法人登記上の変更がある場合も、変更情報が提供され順次職権登記がされるとされています。ただし、番号が記録されていることと対象類型であることが前提です。

Q6合併後の不動産名義も自動で変わりますか?

A変わりません。吸収合併による変更の登記は法人のスマート変更登記の対象外とされており、吸収分割・新設合併・新設分割も同様です。所有主体の承継が問題になるため、別の手続が必要です。

Q7職権登記が終わる前に不動産を売却したい場合はどうしますか?

A自ら住所等の変更登記を申請してください。売却や抵当権抹消の手続では現在の住所等と登記簿上の住所等が一致している必要があり、登記簿上の表示が変更されていない段階でこれらの手続をする必要がある場合は、別途自ら変更登記を申請する必要があるとされています。

Q8番号は登記済みなのに職権登記が終わっていません。過料になりますか?

A直ちに過料になるわけではありません。会社法人等番号の登記がされているが登記官の職権による住所等変更登記の手続がされていない場合は、一般に「正当な理由」があると認めることとする例として挙げられています。ただし、番号が本当に登記されているか、対象類型かの確認は自社で行う必要があります。

参考資料・一次資料

不動産登記法(平成16年法律第123号)第73条の2第1項第1号、第76条の5、第76条の6、第164条第2項|e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/416AC0000000123/
法務省「住所等変更登記の義務化に関するQ&A」(令和8年6月2日現在。3 スマート変更登記について(法人の方)Q1〜Q7、2 過料についてQ5) https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00694.html
法務省「スマート変更登記のご利用方法」(法人の3類型、令和8年5月15日、登録免許税等不要、完了まで一定の期間) https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00688.html
法務省「住所等変更登記の義務化について」 https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00693.html
法務省「住所等変更登記の義務化の施行に向けたマスタープラン」(職権登記がされた場合の申請義務の取扱い) https://www.moj.go.jp/content/001435690.pdf
法務省「所有権の登記名義人による法人識別事項(会社法人等番号等)の申出について」 https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00610.html
法務省「住所等変更登記の義務化の関係法令等」(省令・通達の掲載ページ) https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00696.html

本記事は2026年8月時点で公開されている法令および法務省・法務局の資料に基づく一般的な情報提供です。運用は変更されることがあります。個別の物件について職権登記の対象となるかの判断は、対象不動産を管轄する登記所または司法書士にご確認ください。

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